「無料相談、行くだけタダなのに行けないのはなぜ?」──婚活男女の“心の壁”を徹底解剖してみた。


はじめに:無料なのに、なぜこんなに勇気がいるの?

「無料だし、とりあえず行けばいいじゃん」
……そう言われると、なんかムカッとする。

こっちは分かってるんだよ。
行けば何か変わるかもしれないことぐらい。
でも、体が動かない。LINEを開いては閉じ、
「いや、今じゃない」「もう少し準備してから」と言い訳が湧いてくる。

この“無料相談に行けない問題”、
実はほとんどの婚活男女が抱えてる。
そしてこれ、「意志が弱い」わけじゃない。心理構造がそうさせているんです。


1.「無料相談」は“自分の現実と向き合う儀式”だから

まず、無料相談に行く=
「私はまだ結婚できていない」ことを“公式に認める”行為。

つまり、自分で自分に「そうか、私は今“結婚できていない側”なんだ」と宣言するようなもの。

これって、想像以上にしんどい。

だって人間は、「現実を認めるより、現実を避ける方がずっとラク」だから。
心理学ではこれを「認知的不協和」と言います。

心の中に、こういう会話が起きてるんです👇

「私は結婚したい」
「でも結婚できてない」
→ このギャップがしんどい。
→ だから“行動しない”ことで心の平穏を保とうとする。


2.“自分はまだ大丈夫”というプライドが守ってくれない

人間の脳には、「自分は他の人よりマシ」と思う“平均以上効果”という仕組みがあります。

だから、こう考えます👇

「まだ30歳だし」
「周りも結婚してないし」
「本気出せばすぐ出会えるし」

この「本気出せば」は、最強の防衛ワード。
実際には、本気を出す場所もタイミングも定まってないのに、
この一言で“今の自分を守る”ことができる。

でも裏を返せば、これは“現実の行動を遅らせる呪文”。
気づかないうちに、半年・1年があっという間に過ぎる。


3.「選ばれないかもしれない」恐怖が動きを止める

無料相談は、「自分が選ぶ場」でもあるけど、
同時に「自分が選ばれるか試される場」でもあります。

  • 仲人さんに「向いてないかも」と思われるかもしれない
  • 実際に活動して誰にも選ばれなかったらどうしよう
  • 自分が思ってたより“市場価値が低い”現実を突きつけられたら怖い

つまり、“希望の扉”の向こうには“失望のリスク”もある。
だからこそ、「行かない」という選択が“安全”に感じる。

でも、それって
“安全”ではなく、“停滞”なんですよね。


4.「相談=弱さを見せる」と思い込んでいる

多くの人が、無意識にこう思っています。

「相談する=自分で解決できない人」

だから、恋愛でも婚活でも、
「一人で考える」ことが“強さ”だと思い込む。

でも実際は逆です。
“誰かに話せる人”の方が、自己理解が深く、成婚率も高い。

カウンセリングや相談って、
「自分の人生に他人の知恵を借りる」という行為。
それは弱さではなく、“知的戦略”なんです。


5.「変わらなきゃいけない気がして怖い」

無料相談って、「このままではいけない」と気づかされる場所でもある。

たとえば、

  • 理想が高すぎる
  • コミュニケーションのクセがある
  • 自己表現が足りていない

そんな“自分の課題”を見せられる気がする。
そしてそれを受け止めるのが怖い。

でも冷静に考えてみると、
誰も「ダメ出し」をしたいわけじゃない。
仲人は、“あなたの魅力を引き出す方法”を一緒に探したいだけなんです。

「変わる=ダメな自分を否定する」じゃなく、
「変わる=新しい自分を迎えに行く」こと。


6.「完璧になってから行きたい」症候群

「もう少し痩せてから」
「服を買ってから」
「プロフィール写真を撮ってから」

これ、婚活版“準備地獄”です(笑)

でも、婚活の現場から断言します。
完璧な状態なんて一生来ない。

むしろ、未完成のまま相談に来る人の方が、
柔軟で素直に吸収できるから、成婚スピードが早い。

“準備してから行く”より、“行きながら整える”ほうが人生は変わる。


7.「相談所に行く=モテないと思われる」というレッテル恐怖

まだ根強い偏見ですね。
でも、これも時代が変わってます。

今の結婚相談所の会員層、普通にすごいです。
大手勤務、公務員、看護師、クリエイター、研究職、フリーランス。
「恋愛経験あるけど、効率的に結婚したい」人たち。

つまり、
“モテない人”じゃなく、“戦略的に幸せを掴みにいく人”。


8.過去の恋愛トラウマが再生される

「前も頑張ったのにダメだった」
「期待すると傷つく」
この記憶が、行動をブレーキします。

無料相談の席に座ると、
その“過去の痛み”が蘇るような気がして怖くなる。

でも、だからこそ話してほしい。
仲人は“過去を否定”しない。
むしろその経験の中に、“次の幸せの種”を見つけるプロ。

トラウマを癒すのは、“新しい出会い”よりも、“安心して話せる場所”です。


9.「婚活」って言葉そのものに抵抗がある

「婚活」って、なんか必死な感じしません?
実際、「婚活」って言葉がついてるだけで、
自分が“結婚を焦ってる人”に分類される気がする。

だから、「婚活中です」と言いづらいし、
「婚活の相談」なんてもっと言いにくい。

でも、本当の婚活って“焦る活動”じゃなくて、
“自分を理解して、相手を大切にする活動”。

婚活=自分を知るための「人生リフォーム」みたいなもの。


10.「行かない」を正当化する文化がある

これも重要。
日本人って、「静かに頑張ってる人」が美徳になりやすい。

「自分で考えて、自分で解決する」
「誰かに頼るなんて情けない」

だから、相談することを“努力放棄”のように感じる。

でもね、今の時代、
情報はあふれてるけど“整理”されてない。
だから、相談は効率のいい努力の形なんです。


まとめ:「行かない」ことは、“自分の未来を延期している”だけ

無料相談に行かない理由、ぜんぶ人間らしい。
むしろ、行けないあなたは“ちゃんと自分に正直な人”です。

でもね、ちょっとだけ考えてみて。

「怖い」「恥ずかしい」「まだ早い」
それを理由に動かないと、
“未来の幸せ”も、同じ理由で待ち続けることになる。

婚活の第一歩は、「行動する」じゃなくて「話してみる」。
無料相談は、“勇気の練習”です。


おわりに:怖いのは普通。でも、話すと世界が変わる。

無料相談って、行った瞬間に結婚が決まる場所じゃない。
でも、行った瞬間に“自分との関係”が少し変わる場所です。

「誰かに話せる」
それだけで、人は前に進める。

だから、もしあなたが今ちょっと迷ってるなら、
「完璧じゃない今の自分」で一度話しに来てください。
ただ単純にあなたの力になりたいって思っている仲人さんは多いですよ。

婚活は、“完璧な人”がするものじゃない。
“幸せになりたい人”がするものです。

結婚相談所ヨル 住田北郎
Marriage becomes freedom