金髪でお見合いに行け!~「モテるための努力」は、本当に幸せか?~

婚活市場には、ある“空気”がある。
それは、「モテる女」になるための正解が、もう決まっているような空気だ。

黒髪ロング。清楚。控えめ。
“男ウケ”を意識して、服も、髪も、言葉も変えていく。
もちろんそれで自信を持てるなら、全然いい。

でも、
「本当は金髪の自分の方が好きなのに」
「それを封じて“正しい女”になろうとしてる」
——そんな状態なら、ちょっと立ち止まって考えてほしい。


「婚活は正解探しではなく、“自分探し”」

俺(住田北郎)は、結婚相談所「ヨル」をやっている。
婚活の現場には、本当にいろんな人がいる。

でも多くの人が、こう言う。

「結婚相談所の男性って真面目だから、真面目な女性がモテるんですよね」

うん、それは事実かもしれない。
けど、「モテる」って、誰の基準?
「彼らにモテる」ことと、「自分が幸せになる」ことは、まったく別物だ。

俺はこう思う。
婚活は、“選ばれる場所”ではなく、“選ぶ自分になるための場所”。
つまり、「自分を取り戻すための場所」なんだ。


カール・ロジャーズの「自己一致」理論

心理学者カール・ロジャーズは、こう言っている。

“The good life is a process, not a state of being. It is a direction, not a destination.”
「良い人生とは、ある到達点ではなく、方向性そのものだ。」

彼が提唱した「自己一致(self-congruence)」とは、
自分の感じていること(感情)と、表現していること(行動)が一致している状態のこと。

つまり、

  • 本当は金髪の自分が好きなのに黒髪に戻す
  • 本当は明るい自分なのに、清楚を演じる
    こうした「不一致」が続くと、人はどんどん自信を失っていく。

自己一致していない人ほど、
“正解”を他人に求め、
“幸せ”を他人に委ねてしまう。

「金髪」は、反逆ではなく、自由の象徴

金髪で婚活に行く——
これは、社会的にはちょっと勇気のいる行為かもしれない。

でも、それは単なるファッションの話じゃない。
「自分の幸せを、自分で定義する」という生き方の象徴だ。

誰かが作った“清楚”というテンプレートに、自分を押し込める必要なんてない。
その髪色、そのファッション、その笑顔が、あなたを自由にするなら、それが正解。

モテないかもしれない。
でも、「モテ=幸せ」なんて幻想だ。
大事なのは、「自分が心から心地よく生きられるかどうか」だ。


「優しさ」も「清楚さ」も、演じるものじゃない

俺はこれまで多くの婚活者を見てきた。
みんな本当に優しい。
でも、その優しさが“他人に合わせすぎる優しさ”に変わると、自分が削れていく。

弱いものに寄り添うのは素晴らしい。
でも、自分を犠牲にしてまで“いい人”を演じる世界は、どこか間違っている。

俺はそういう世界を変えたい。
「自分の軸を持ちながら、他人に優しくできる人」が報われる社会を作りたい。

金髪でも黒髪でもいい。
でも、「誰かの理想に合わせるために」自分を変えるのではなく、
「自分を大切にするために」自分を表現する。

その差は、ものすごく大きい。


「選ばれるための人生」から、「自分を生きる人生」へ

俺が結婚相談所「ヨル」を立ち上げたのも、
結婚が“自由を奪うもの”ではなく、“自由を広げるもの”だと気づいたからだ。

誰かと出会い、支え合いながら、自分らしさを取り戻す。
それが本当のパートナーシップだと思っている。

婚活も同じだ。
「どうすればモテるか」じゃなく、
「どうすれば自分を好きでいられるか」。

その軸で動ける人ほど、
最終的に、心の底から“選びたいと思える人”と出会う。


今日も金髪で婚活に行け

黒髪の群れの中に、金髪で笑うあなたがいたら。
それだけで、世界は少し変わる。

あなたの勇気が、誰かの“自分らしさ”を解放する。
だから今日も、胸を張って言いたい。

金髪で婚活に行け。


【筆者プロフィール】

住田北郎(すみだきたろう)
結婚相談所「ヨル」代表
「婚活を、もっとおもしろく」「結婚は人生を、もっと自由にする」を理念に、
宮城・仙台を拠点に活動中。