「この人と一緒にいるとドキドキするし、最高に楽しい!」 婚活や恋愛をしていると
この感情こそが運命のサインだと思いがちですよね。でも、少し立ち止まってシェアしたい視点があります。
それは「恋愛に向いている人」と「結婚に向いている人」は、実は全く別のOSで動いているんじゃないか、ということです。
「恋愛向きな人」は、報酬依存のエンターテイナー
恋愛の初期段階って、相手を喜ばせるための「イベント」の連続です。気の利いたお店をリサーチしたり、サプライズでプレゼントを用意したり。
このとき、相手の「わあ、嬉しい!ありがとう!」という笑顔や感謝は、強烈な報酬になります。
いわば、恋愛向きな人というのは「相手からのリアクション(報酬)」をエネルギーにして動ける、優秀なエンターテイナーです。
でも、このエンターテイナーと生活を共にすると、少しずつ歯車が狂い始めます。なぜなら、結婚生活の9割は、誰も拍手してくれない地味なタスクで構成されているからです。
「ゴミ出しをした」「麦茶を作った」「トイレットペーパーを補充した」。そんな泥臭い日常業務に対して、毎日スタンディングオベーションをしてくれる配偶者はいません。
すると、外部からの報酬(ありがとう)でしか動けない人は、たちまちガス欠を起こします。
「俺はこんなにやっているのに!」と不満を溜め込み、無意識のうちに相手へ見返りを求めるようになってしまう。
これが、生活をギスギスさせる最大の原因だったりするんですよね。
「結婚向きな人」は、泥臭く動けるベースキャンプの管理者
一方で、結婚に向いている人というのは、この「報酬システム」が自立しています。
相手から感謝されるかどうかは一旦横に置いて、「ただ、自分たちの生活基盤を整えるため」に淡々と目の前のタスクをこなせる。
相手の反応に自分の行動や機嫌を依存させない、ある種の「課題の分離」が自然とできている状態です。
これって、見方によっては少しドライに感じるかもしれません。甘い言葉やサプライズは少ないかもしれない。
でも、見返りを求めずに「自分の役割だから」と泥臭く手を動かせる姿勢は、共に人生というプロジェクトを運営する「共同経営者」として、これ以上ないほどの安心感をもたらしてくれます。
相手選びの最強のフィルター
では、交際期間中にこの「OSの違い」をどうやって見極めればいいのでしょうか?
ポイントは、「何もない日常」や「思い通りにいかない時」の振る舞いに現れます。
- 豪華なデートではなく、ただのスーパーの買い出しや、近所の散歩を一緒に面白がれるか。
- 自分のしたこと(例えば、お店の予約やちょっとした気遣い)に対して、あなたが想定通りのリアクションを取らなかった時、不機嫌にならないか。
- トラブルが起きた時、誰かのせいにせず、淡々と「解決するための泥臭い作業」に向き合えるか。
見返りを求めず、日常のメンテナンスを「自分ごと」として楽しめる人。 そんな相手を選べたとき、結婚は単なる「生活の墓場」ではなくなります。強固で安心できるベースキャンプがあるからこそ、僕らは外の世界へ、本当の意味でのエキサイティングな「冒険」に出かけることができる。
「ときめき」というわかりやすい報酬をくれるエンターテイナーを探すのをやめて、一緒に泥だらけになってベースキャンプを張れる相棒を探す。それこそが、本当に「楽しい」結婚への一番の近道なんじゃないかと思います。
結婚相談所ヨル 住田北郎