「婚活を始めるなら、まずはたばこをやめましょう」 これが、結婚相談所における絶対的なセオリーです。
どこの大手相談所に行っても、耳にタコができるほど言われる言葉でしょう。
でも、私はあえて言いません。
「やめられるなら、とっくにやめている」からです。
誰かに「やめろ」と言われてあっさりやめられるくらいなら、最初からこんなに悩んでいませんよね。
婚活というただでさえストレスのかかる場で、自分にとって大切な習慣を無理やり奪われることは、果たして本当に幸せな結婚に繋がるのでしょうか。
今日は、婚活市場で「圧倒的不利」とされる喫煙者の方に向けて、その弱点を『最強の武器』に反転させる戦略をお話しします。
突きつけられる「圧倒的不利」という現実
まず、綺麗事は抜きにして残酷な事実をお伝えします。
婚活において、喫煙は「不利」です。これは間違いありません。
結婚相談所のシステムでお相手を検索する際、女性の約7割〜8割は「たばこを吸わない人(または『相手が嫌ならやめる』人)」にチェックを入れ、喫煙者を最初から除外します。
つまり、プロフィールに「喫煙する」と設定した瞬間、あなたが出会える可能性のある女性の数は、スッと激減してしまうのです。
「やっぱり、禁煙するしかないのか……」 そう絶望するのは、まだ早いです。
私たちは「何百人もの女性からモテる」ために婚活をしているのではありません。
「たった一人の、自分を心から理解してくれる運命の相手」を見つけるために活動しているはずです。
だからこそ、狭き門であることは覚悟の上で、「それでも大切にしたいことがある」というあなたの軸を、最大の魅力に変えてみませんか。
たばこは単なる「悪習」ではなく「コミュニケーション」である
非喫煙者からすれば、たばこは「不健康でお金のかかる煙」でしかありません。
しかし、喫煙者にとってのたばこは、単なるニコチン摂取のツールではないはずです。
例えば、こんな経験はありませんか?
職場ではいつもしかめっ面で、寡黙で厳しい上司。まともに話しかけるのも躊躇するような相手なのに、喫煙所という「オフの空間」で肩を並べてたばこに火をつけた瞬間、ポツリと本音をこぼしてくれた。
そこからコミュニケーションの糸口が掴め、結果的に仕事で大きな成果を出すことができた——。
たばこを吸っていると、不思議と「人間の本音」が垣間見える瞬間があります。利害関係を忘れ、鎧を下ろし、人と人が素の状態で向き合える数分間。 あなたが大切にしているのは、たばこそのものの味ではなく、その「心の機微に触れる時間」や「本音のコミュニケーション」ではないでしょうか。
もしそうなら、それは単なる悪習ではなく、あなたの「人間としての深み」であり、立派な価値観です。
「不利」を「最大の武器」に変えるプロフィールの書き方
では、この価値観をどうやって婚活のプロフィールに落とし込むのか。
ただ「たばこ吸います」と書くのはNGです。それではただの「自分勝手な人」になってしまいます。
必要なのは、「安心感の提示」と「ストーリーの接続」です。
① 安心感を提示する まずは、相手への配慮がある人間であることを示しましょう。 「たばこは吸いますが、お相手が嫌であれば一緒にいる時は絶対に吸いません」「子どもができたらスッパリやめます」 この一言があるだけで、「自分の欲求より、家族やパートナーを優先できる人だ」というプラスのギャップが生まれます。
② あなたのストーリーを語り、メリットに変換する そして、先ほどの「本音のコミュニケーション」の話を繋げます。
「実は、たばこそのものよりも、そこから生まれる人間関係を大切にしてきました。喫煙所だからこそ聞ける職場の人の本音があり、それに寄り添うことで仕事の成果に繋がった経験が何度もあります。 だからこそ、将来のパートナーとも表面的な会話だけでなく、お互いの本音を隠さずに、深い部分で腹を割って話せる関係を築きたいと思っています」
いかがでしょうか。 「たばこを吸う男性」が、「人の本音を大切にし、相手の感情に寄り添える、コミュニケーション能力の高い男性」に昇華されました。
これこそが、弱点を武器に変えるということです。
あなたの「大事なもの」を否定しない婚活を
一般的に「不利」と言われることでも、自分にとって本当に大事な軸であるならば、無理に隠したり捨てたりする必要はありません。
自分の大事なものをしっかり守りながら、それを「あなたにしかない魅力」として最大化させる戦略を練る。画一的なマニュアルに自分を押し込めるのではなく、あなたという人間のストーリーに共感してくれる、たった一人の相手を探しに行きましょう。
喫煙者であること。それは、あなたらしい結婚生活を築くための、一つの立派な個性になり得るのです。