婚活において多くの人が直面し、そして悩むのが「交際相手を一人に絞るか、複数人と同時進行するか」という問題です。
今回はこの2つの交際スタイルにわかりやすい名前をつけ、それぞれの特徴と「婚活という戦場での生き残り方」を解説します。
婚活の2大プレイスタイル
婚活を進める上で、人の行動パターンは大きく以下の2つに分かれます。
1. 【並行リアリスト型】(並行交際型)
「結婚」という明確なゴールに向け、常に複数の選択肢を持ちながら比較検討を進める、戦略的かつ合理的なスタイル。
2. 【全振りロマンチスト型】(一点突破型)
「この人!」と決めた一人の相手に対して、すべての時間・労力・感情を100%注ぎ込む、一途で直球勝負のスタイル。
【並行リアリスト型】の圧倒的メリット
日常生活の恋愛では「同時並行」は不誠実に思われがちですが、期間が限られている婚活においては、この【並行リアリスト型】がシステム上最も推奨されます。その理由は以下の3つです。
- 心に「圧倒的な余裕」が生まれ、魅力的に映る
「この人に断られたら後がない」というプレッシャーがないため、相手の顔色を過剰に伺うことがなくなります。
精神的な安全網(代替手段)があることで、自然体で堂々と振る舞うことができ、結果的に相手から「余裕のある魅力的な人」として評価されやすくなります。 - 「相対評価」で自分の本当のニーズに気づける
AさんとBさんを同時期に知ることで、「自分はAさんといるときのほうが、無理せず笑っていられるな」と、客観的な比較ができます。
一人に絞り込んでいると「絶対評価」になり、相手の欠点に目をつぶってしまいがちですが、複数人と接することで自分の「結婚に対する本当の判断軸」が研ぎ澄まされます。 - 最大の資産である「時間」の浪費を防げる
一人と向き合ってダメになり、またイチからお見合いを組んで……というループは、婚活において最もシビアな「時間」と「年齢」をゴリゴリ削っていきます。並行交際は、この致命的なタイムロスを防ぐ最大のリスクヘッジです。
【全振りロマンチスト型】の危険なデメリット
「一人の人と誠実に向き合いたい」という大義名分のもとに行われる【全振りロマンチスト型】ですが、婚活初期においてはこのスタイルは「ハイリスク・ハイリターンの全額ベット」であり、以下の危険性を孕んでいます。
- 温度差が生み出す「重さ」で自爆する
自分は「100%の熱量」でぶつかっても、出会って間もない相手はまだ「とりあえず知っていこう(熱量20%)」の段階かもしれません。
この温度差がある状態で迫られると、相手は「同じ熱量で返さなければならない」という強いプレッシャーを感じ、逃げ出したくなってしまいます。 - 「サンクコストの呪縛」による執着と依存
「これだけの時間と感情を注いだのだから、今さら手放せない」という心理に陥り、合理的な損切りができなくなります。
手駒がゼロになる恐怖から、相手の言動に一喜一憂し、交際の主導権を完全に相手に握られる「依存状態」になってしまいます。 - 失恋時のダメージが甚大で、婚活疲れに直結する
すべてを懸けていた相手との交際が終了した時の精神的ダメージは計り知れません。「またイチからやり直すのか……」と絶望し、そのまま婚活市場から退場してしまうケースも少なくありません。
それでも【全振りロマンチスト型】を貫きたい人へ
「頭では並行交際が良いとわかっていても、どうしても器用に立ち回れない」「不器用でも、一人の人を全力で愛し抜きたい」という方もいるでしょう。
その「一途さ」は、ピタリとハマる相手に出会えれば、他には代えがたい最強の武器になります。
その素晴らしい能力を「拗らせ」に変えず、最大限に発揮するためには、以下の3つのルールを必ず守ってください。
1. 「ペーシング(同調)」を最大のミッションにする
あなたが今発揮すべき全力は、愛情を前のめりにぶつけることではありません。相手をよく観察し、相手の歩幅に合わせる「自戒力」を発揮することです。
- 相手の連絡が1日1回なら、あなたも1日1回にする。
- 相手のLINEが短いなら、あなたも長文を送らない。 自分の中にあるあふれる想いをグッと抑え、「相手のペースに合わせて待つこと」こそが、大人の最大の愛情表現(全力投球)だと認識をアップデートしてください。
2. 「課題の分離」を徹底し、見返りを求めない
「自分がこれだけ好きなのだから、相手も好きになってくれるはずだ」という期待は捨てましょう。「相手に最高の居心地の良さを提供すること」はあなたの課題ですが、「あなたを好きになるかどうか」は相手の課題です。相手の感情をコントロールしようとせず、ただ「自分が相手のためにできる最善の行動」にのみ全力を注いでください。
3. 明確な「撤退ライン」をあらかじめ決めておく
感情がコントロールできなくなる前に、あらかじめ「損切りルール」を設定してください。「仮交際でのデートは〇回まで。そこで真剣交際に進む手応えがなければ、どれだけ好きでも自分から身を引く」と決めておくのです。期限があるからこそ、執着や依存に陥らず、リミットまで爽やかに100%の力を出し切ることができます。
婚活において、どちらのプレイスタイルが絶対に正しいということはありません。大切なのは、自分の特性を客観的に理解し、そのスタイルが陥りやすい「罠」を回避しながら進むことです。自分の強みを正しくコントロールし、最良のパートナーを見つけましょう。
結婚相談所ヨル 住田北郎
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